実家の不用品、捨てる前に——メルカリで売れた親の物 空き家

実家の不用品、捨てる前に——メルカリで売れた親の物

「実家の物、どうせ古いし、全部捨てるしかないよね」

実家の片付けを始めると、多くの人がこう言います。でも、少し待ってください。親が使っていた古い道具や本の中には、欲しい人がいる物があります。

私はメルカリを長く使っていて、これまでに280件近くの取引をしてきました。その中には、実家にあった親の物もあります。農作業の機械や、母が使っていた和裁の本が、思っていた以上の値段で売れました。

この記事では、実際に売れた親の物と、大きい物の送り方、そして「売る・任せる・譲る・捨てる」の順番をまとめます。

この記事の結論

  • 実家の物は、捨てる前に一度「売れるか」を調べる。古い道具や専門書は、欲しい人がいることがある
  • 私の実例では、農作業の機械が4万5,000円、母の和裁の本が3,400円、刺繍の本が4,500円で売れた
  • 大きくて重い物は、梱包から発送まで任せられるサービス(たのメル便)がある
  • 考える順番は、売る → 任せる → 譲る → 捨てる
  • 親の物は親の物。売る前に、親の気持ちを必ず確かめる
  • 生活で使っていた物を売ったお金には、原則として税金はかからない(高価な美術品や貴金属などは別)

まず、売れるかを調べる——「売り切れ」の値段を見る

捨てるかどうかを決める前に、メルカリでその物の名前を検索してみてください。

見るのは、出品されている値段ではなく、「売り切れ」になっている値段です。売り切れの値段は、実際に誰かが買った値段なので、相場の目安になります。

  • 商品名や型番(機械の横についている番号)で検索する
  • 検索結果で「売り切れ」だけに絞る
  • 同じ物が何件も売れていれば、売れる見込みが高い

型番が分からない古い物でも、「古民具」「昭和レトロ」「〇〇の教科書」といった言葉で探すと、似た物の値段が分かります。

実際に売れた親の物

私がメルカリで売った、実家の親の物です。

売れた物売れた値段ひとこと
土をふるう農作業の機械(モーター付き)4万5,000円新品の定価は8万円ほど。大きくて重いので、梱包から任せるサービスで送った
母の和裁の教科書(全3巻)3,400円専門の教科書は、学ぶ人が探している
母の刺繍の本4,500円「母が大事にしていたもの」と書いて出品した

どれも、家族だけで見ていたら「古いから捨てよう」となりかねない物でした。

特に印象に残っているのは、刺繍の本です。説明文に「母が大事にしていたもの」と書いて出品しました。古い本でも、大事に使われてきたことが伝わると、受け取る人も気持ちよく買ってくれます。

大きくて重い物は「任せて送る」

実家の片付けで困るのが、大きくて重い物です。自分で梱包して運ぶのは大変です。

メルカリには、梱包から発送まで業者に任せられる「たのメル便」という方法があります。農作業の機械は、この方法で送りました。

たのメル便
向いている物家具、家電、機械など大きくて重い物
自分でやること出品と、集荷の日時を決めることだけ
業者がやること家まで取りに来て、梱包して、届ける
送料の目安1,700円から(大きさで変わる)

送料は高めですが、大きい物ほど、自分で運ぶ手間と費用を考えると助かります。 送料は売れた値段から引かれるので、出品の値段を決めるときに、送料と手数料(売れた値段の10%)を引いて、手元にいくら残るかを先に計算しておきます。

考える順番——売る・任せる・譲る・捨てる

実家の物は、次の順番で考えると、捨てる量を減らせます。

  1. 売る:メルカリで「売り切れ」の値段がついている物。専門書、道具、ブランド品など
  2. 任せる:古い美術品や、価値が分からない物は、買い取り業者に見てもらう。自分で値段をつけるより確実なことがある(実家の絵画を査定・ヤフオク・出張買取で売った体験は「実家の絵画を売った」にまとめました)
  3. 譲る:売れないけれど使える物は、地域で無料で譲る。私も子育て用品を、ジモティー(地域の譲り合いサイト)で引き取ってもらったことがあります
  4. 捨てる:ここまでで残った物だけを、捨てる

最初から「捨てる」を選ぶと、粗大ごみの手数料がかかります。売る・譲るを先に試すと、片付けの費用が少しでも戻ってきます。

売る前に、必ず親に確かめる

一番大事なことです。親の物は、親の物です。

子から見ると「もう使っていない物」でも、親にとっては思い出が詰まった物かもしれません。勝手に売ってしまうと、あとで「あれはどこにいったの」と言われ、気持ちのすれ違いになります。

  • 売る前に、「これ、売ってもいい?」と一言聞く
  • 売れたお金をどうするかも、先に決めておく(親に渡す、片付けの費用に使う、など)
  • 親が施設に入っていて話せないときは、ほかの家族とも相談してから決める

刺繍の本も、母の物だからこそ、「大事にしていたもの」と書きました。売ることは、捨てることではなく、次に使う人に渡すことだと考えると、親も納得しやすくなります。

売ったお金に税金はかかるのか

生活で使っていた家具や道具、本などを売ったお金には、原則として税金はかかりません。

ただし、1点30万円を超える美術品や貴金属、宝石などは、税金の対象になることがあります。高価な物を売るときや、たくさんの物を継続して売るときは、税務署や税理士に確認してください。

この記事のまとめ

  • 実家の物は、捨てる前に「売り切れ」の値段で売れるかを調べる
  • 私の実例:農作業の機械4万5,000円、和裁の本3,400円、刺繍の本4,500円
  • 大きくて重い物は、たのメル便で梱包から任せられる。送料と手数料を引いて考える
  • 順番は売る → 任せる → 譲る → 捨てる
  • 親の物は親の物。売る前に必ず確かめ、売れたお金の使い道も決めておく
  • 生活で使っていた物を売ったお金には、原則として税金はかからない(高価な物は別)

片付け全体の進め方は「実家の片付け 手順7ステップ」に、掃除を人に頼む方法は「くらしのマーケットで実家の掃除を頼む」にまとめています。

メルカリの手数料やサービスの内容は、変わることがあります。出品の前に、公式の案内でご確認ください。

親の家をどうするかの全体像は「「親の家、どうする?」完全ガイド」にまとめています。

けいすけ(運営者)

理学療法士(訪問リハビリ歴10年以上)× 宅地建物取引士 × 賃貸不動産経営管理士 × 大家歴10年以上。 医療と不動産、両方の現場から見えてくる「親の家のリアル」を、なるべくフラットな視点で発信しています。